ONE JAPAN Tokai カンファレンス報告レポート1弾!

当日は230名を超える参加者の皆様にお越しいただき、
大盛況で終えることができました!!
ご登壇者の皆様、サポーターの皆様、ご参加いただいた皆様
本当にありがとうございました!!

東海で初めてのONE JAPANカンファレンスとなった今回は、”イノベーション”を大テーマに
セッション1:生き残りをかけた社会変革
セッション2:大企業とスタートアップの新規事業の違いと、様々なキャリア
セッション3:Be an Architect of Experience – 顧客を幸せにする体験設計
セッション4:0秒で動け!
セッション5:生き方改革 -2枚目の名刺を持つ重要性
と5つのセッションに分けて開催しました。
どのセッションも刺激的で今すぐにでも行動したくなるようなキーエッセンス盛りだくさんの会となりました!

そのなかでも本日はセッション1の詳細をお伝えします^ ^
各セッションについては明日からブログにて配信していきますのでお楽しみに!!

”セッション1:生き残りをかけた社会変革”

<登壇者>
Shiftall:岩佐琢磨さん (岩)
東急株式会社:加藤由将さん (加)

    

<モデレータ>
トヨタ自動車:土井雄介さん (土)


土:ではまずは加藤さんから簡単に自己紹介お願いします。

加:はい。東急の加藤です。東に急ぐ株式会社、よくわかりませんが東急は鉄道事業はかなりわずかで、今はいろんな事業をやってます。
今日伝えたいのは3つです。
①脱コモディティ(非効率の取り組み)
②思いの大切さ(非合理的な意思決定)
③バリューチェーンの垂直統合
私は社会課題と言うのはボラティリティを提言すれば解決できると思ってます。通勤ラッシュ時に通勤する人の乗車賃は高く、時間から外れるほど安くなるとか。また、イノベーションは知と知の組み合わせと言いますが、Open Inovation(以下OI)は大企業の既存の知とベンチャーの既存の知の組み合わせが価値創造のカギになると思ってます。成長期は制約が少なく、スピード感があるが、成熟期になると制約が多くなりスピードが無くなる。これは必ず起こることである。だから、同一企業でやるのは難しいので、ベンチャー・スタートアップと大企業が資本の枠を超えてOIするのが大事かなと。イノベーションの理論については早稲田の入山先生の”ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学”を読んでください。あと、これも読んでください”アフターデジタル”読んだ人いますか?(ちらほら)これ読んでないとかヤバいですよ!リアルとデジタルは別次元ではなく、リアルの物は全てデジタルに包含されているという話です。
あとまあいろいろありますが、セッションの中で触れていきましょう。

土:ありがとうございます。次岩佐さんお願いします。

岩:はい。Shiftallの岩佐です。(詳細は別ブログ参照)まず、土井さんが東京>>>>>東海と言ってましたけど、大阪も同じですよ。>が一個多いか少ないかの差ぐらいで。で、先ほどの大企業の文化に対するアプローチとしては「変えるか、染まるか、辞めるか」しかないという話で、私は2003年にPanasonicに入社してすぐ辞めるを選びました。(笑)でも昨年4月から変えるにシフトして、Panasonicの子会社Shiftallで働いてます。みなさんランボルギーニわかりますよね?ランボルギーニがVW社の車って知ってましたか?ShiftallはPanasonicの中のランボルギーニを目指してます。既存事業ってのは開拓された鉱山で、資源があることがわかっているから大量に資金とリソースを投入する。一方で新規事業は金塊探しみたいなもので、鉱山の資源はいずれなくなるから、次の資源探しは必ず必要なんです。今Shiftallでは、27人のチームで8個のプロジェクトを回してます。

土:特殊部隊みたいな感じですね。

岩:そうそう。癖も強くて言うことも聞かないけど、銃の腕だけは確かで難解な現場に第一線で飛び込んで状況整理してあとは任せた的な奴です。
さっき出てきた加藤さんの図、これ私もよく使うんですよね。この線を(黄色の線)をなんとか別軸で表現できないかなといつも苦戦してます。(笑)

土:(お、早速セッションモード)

岩:性能、時間の軸に対してZ軸方向での価値軸変動が大事で、掃除機の性能と言えば吸引力だけどルンバは全然吸わないから吸引力じゃ無いよね?
これは価値が変わってるってこと。

土:使う人の価値観で違う軸ができているってことですか?

岩:そう。そして既存事業やっている人はこの軸を見誤る。

加:帰りの新幹線の中で3軸に伸ばしてみます。笑

土:自動車業界とかだと今は100年に1度の大変革期と言われてるけど危機感感じてる人とそうじゃ無い人がいます。そんな中で最初はどういう動きをしましたか?

加:2つあって、1つは危機感を煽る、2つめは面白さを語る。この両方を仕掛けてましたね。ベンチャーのシステムを入れてみたり。
世の中にすでにある技術を無い人に当てはめて、ちょっとした便利を届けると意外とウケます。

土:いきなり飛び地からじゃなく、まずは既存の課題解決からすべきですか?

加:飛び地はやらない。成果が出るのにかなり時間がかかるから。会社は5年待ってくれない。技術を求めているところにどんどん技術を当てはめる。飛び地の事業は個人の興味関心でかなりやってて、かなり情報をためている。
時代が来て、会社がその事業を求め始めた瞬間に一気に吐き出す。そうするとおお!ってなるよ。笑

岩:Shiftallもベタベタな事業しかやってないよ。そもそもPanasonicの事業が多様だからほぼ全てが何か関わる。オンデマンドサービス付きの冷蔵庫とか。掃除機を自動にするだけでもまだまだインパクトがある時代で周辺でもやれることはかなりたくさんある。そこを掘っている。

加:Cのタッチポイントを取りにいかないの?

岩:昔捨てちゃったんだよね。今取りにいってるところ。家電のサブスクをやってみたり。ただそこだけにフォーカスすると流通改革になっちゃうからそこはしない。パナはクラファン自体昨年初めてやった。

土:加藤さん、3つ目のバリューチェーンとこはどうなんですか?

加:東急は恐ろしいくらいできない。なぜできないかわからない。社長が指名してやらなかったら首と言わない限りできないだろな。大事なのに。一緒に作っていくコンサルやベンチャーを紹介してもできない。長年気づいてきた意識の問題かも。大企業は産業の食物連鎖の頂点にいる感じ。受発注の関係で終わってしまう。ビジネスモデルの最適化ができない

土:こういうのやってて既存の人から反発はないですか?

岩:話したこともないからわからない。大企業に限らずだけど話したら負けというのは多い気がする。
法を犯すことはないけど、話したら聞いた人はNoと言わざるを得ない。影でなんて言われようがそれは多様性として折り込み済み。
うまくいったら手を組みにいくでもいい。変革を指導していくチームは絶対そうなるし上手くいけば絶対手のひらを変えてくる。
だからお手並み拝見という感じで見てもらってればいい。Panasonicは意外と大人だから影でチッと言ってくるぐらいで嫌がらせまではない。
自分からは地雷を踏みにいかない。

加:自分は逆に社内での根回しはめちゃくちゃしてる。社外では強く言って、それを文句言われたことあるけど社内では穏やかにしてる。
外向きと内向きのイントレプレナを1人でやってる感じ。前の新規事業がA社とB社の間で両方に良い顔をしてやってたからその経験が活きている。

土:Slidoより大企業の正道のスキルは捨てたほうがいい?と質問があります。

加:私はもともと100人いて99人右行ったら左行くタイプ。MBAなどの基本を踏まえた上で変化球を投げるのはいいことかと。

岩:変化球は変化球で常識がある変化球がいい。変化球だけど外角いっぱいギリギリなど。正道はめちゃくちゃ大事で、変化球といえどデッドボールはNG。だから両方練習したほうがいい。今はアクション次第では大企業に身を置きながら変化球を学ぶ場があるから、そこで練習するといい。
自分の想像を超える変化球が見ることができる。バッターにさえ当たらなければいい。

加:クリケットは360度打っていい。それに近いですよね。

土:ありがとうございます。では最後に、東海でどんなことしたらいいと思いますか?

岩:正直この質問が一番辛いね。うわべだけのこと言えないし。東京以外の場所だとだいたいこの質問がでるんだよね。
いつも言ってるのは東京は今こうなってる。東京は吸引力で勝負してたとしたら、軸を変えて違う軸で何かを目指す。
吸引力は足りないけど軽さは1/10とか?

土:じゃあまずは東京をベンチマーク?

岩:それもいいかもだけど答えはわからんなー。同じ軸で勝負するなくらいだね。

加:コンテキストという言葉に集約されてるのでは?土井君は海外出張したら何をみる?

土:現地の人が何を考えているかを見るかな。

加:私はいつもUberだったらなぜUberが生まれたかを徹底的に考えてみてくる。ベースの気候だったり交通状況だったりが色々違うからそのままは日本には絶対当てはまらない。だからコンテキストという文脈のつながりがかなり大事。
名古屋には名古屋に必要なものがある、名古屋にしかないものがある、それをどう量産化していくか。そこに答えがあるのでは?シリコンバレー視察とかするのはいいけど、技術ベースで説明するだけじゃそれがどうした?となる。
なぜその文化が生まれたかまで聞いてくるのが必要。

土:ありがとうございました。東海の軸を探して頑張っていきます!!

(End)

軸の変換と変化球、変化の激しいこの時代でどう勝ち残っていくかのヒントが戴けましたね。変化球を学ぶための実践の場としてONE JAPANはふるさと兼業との共創も行っています。挑戦の場としてぜひご活用ください!

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